「いや、ちょっと驚いた。
うーん、まあ、今泉には似合うっちゃ似合うか。
佐和先生は色っぽいしね。
男が惹かれるのもわかる」
「惹かれるの意味が、宮内が考えているのとは、ずれている気がするけどな」
「ずれてる?」
「肉体的には惹かれるが、精神的には惹かれない」
また目を見開いて固まっている。
「うわっ。
大人発言過ぎて、ついていけない」
キャパオーバーになったのか、片手で自分の髪の毛をガシガシとかき乱した。
「お子ちゃま?
っというか、男と女の脳の違いじゃない?
おまえ、ぐしゃぐしゃ」
怜士はくすくすと笑いながら、指で麗華の髪をすきなおす。

