「ここでして欲しいの?」
「どうかしら」
その答えに怜士は軽く笑って、くちびるをふさいだ。
帯締めをとき、帯をほどく。
関係を持ってから、一年近く経つ今は、もう手馴れたものだ。
衿のあわせを左右に引き、手を胸元に入れながら、首筋にくちびるをはわす。
全部は脱がせない。
そうやって抱かれるのが好きらしいから。
「ん・・あ」
裾をたくし上げて、腿をなぜ上げると、声をもらした。
「早く・・はや・く」
指を入れると、髪を乱しながら左右に振った。
それはお好みでは無いらしい。
怜士は遠慮なく、突きたてた。
乱暴に動かすと、余計に身をよじらせて焦れる。

