Amarosso~深い愛~の作り方♪


「あー、ちょっと待てよ」


慌てて駆け出しそうになりながら、もう一度階段上を見上げる。


「う~ん」


頭をかいて迷っていると、怜士に呼ばれ、麗華は慌てて追いかけていった。


「行った?」

「うん。
 大丈夫」

「マジ、ビビッた。
 今泉と宮内だろ。
 みつかったら、やばそうだよな」

「大した事無いわよ。
 だって、私は何もしていないもの。
 通りがかっただけ」


肩をすくめて、階段をおりだした。


「ひっで~」


慌てて数人が追いかける。

そして後には。

廊下の隅にうずくまり、女子生徒が一人、震えていた。