Amarosso~深い愛~の作り方♪


「どうかした?」

「何か聞こえなかった?」

「全然」

「そっか。
 空耳か」

「宮内の腹が鳴る音じゃないのか?」

「今泉。
 カテキョのことがなかったら、問答無用で後ろから飛び蹴り」

「得意そうだな」

「そうなんだよ。
 なんせブルースリーのファンだからね」


途端に、麗華の顔が輝きだす。


「まあ、渋いところにいったもんだね。
 宮内の周りに知っている奴いるの?」

「今泉がいるじゃないか!」


怜士は冷たく見下ろしてから、さっさと歩き出した。