「なんで?」
「勉強したいことがあるならしも、今どきの“学歴が”っていうのは必要ないだろ」
頭の中で?が飛び回っているのが見透せるようだ。
「自動的にそれ相応の家に嫁に行くんだろう?
でなくても財産分与もあるだろうから、働く必要が無い」
「ああ。
そうだね」
「あっさり納得するね」
思わず苦笑する。
「結構、けなしたつもりだけど」
「え?けなされてたの?」
「けなしました」
「う~ん、まあ事実だし」
「それで。
いいの?」
なんだか自分に問いかけているみたいだと、思わず自嘲が漏れる。
麗華はその笑いをバカにしたと取ったようだ。
むっとした顔になった。

