Amarosso~深い愛~の作り方♪


   *

「で?」


次の日の週番の見回り早々に、怜士は短く聞いた。


「ええと」


歯切れの悪い回答に、怜士は軽くため息をついた。


「まあ、昨日見て、一日じゃ無謀そうだったしな」

「ハハ」

「初歩からやり直さないとダメだろうな。
 後で渡す物がある」

「なに?」


目を輝かせているのに、冷静に釘を刺した。


「食い物じゃないから」

「ちぇ」

「おまえ、なあ。
 今、早急に頑張らないと、本当にやばいぞ。
 間違いなく、大学に進めない」

「ぐっ」

「まあ、宮内に大学が必要ないような気もするけどな」