気付くと、静寂の中、怜士の腕の中に抱かれていた。
まなじりにキスされる。
「弱っているとこ、初めて見た」
おかしそうに、でも甘い口調。
小さくうなり声を上げて、抗議した。
それをくちびるを合わせて吸い取られる。
やわらかく何度もくちづけされる。
ゆっくりと優しく体をなぜる手。
なぐさめてくれているのではないのに気づいて、目を開けた。
「今泉、もう、終わり・・」
「それでいいの?」
胸を覆っている手の親指が先をなぜると、足の付け根がぎゅっと痛む。
反対の手がウエストから腰をなぜられると、痛烈に痛むその奥が、何かを求めるように開く感覚がした。
「いい」
「本当にいいの?」
ももの内側をなぜられると、体がびくりと反応する。
「もう、いい」
かすれた声になってくる。
「いいの?」
二人とも同じ言葉を繰り返しながら、再び体を重ねていた。

