「出来るだけ時間かけるから我慢して。
 正直、こっちの方がぎりぎなんだけど」


ため息混じりにキスをする。

まったく何を言っているのかわからない。

というよりも理解する余裕がない。

体を滑る怜士のくちびると指によって再び、体が熱くなってくる。

痛みに慣れたと思ったら、新たな痛みに襲われた。

涙が滲む。


「やめっ」

「無理」


体をよじって逃げ出そうとした。


「駄目」


胸を吸われて、腰が浮き、痛みとは違う声が上がる。

同時に焼ける痛みを感じるところに、正反対の刺激を受けて、腰が跳ねた。