「無理。
悪いけど」
冷たいとも言える口調で返すと、麗華の視線は床に落ちた。
「そうだよね。
ごめん」
顔をあげると、ふっと微笑した。
無理に笑ったのは明白だ。
「麗華」
美和の声が響いた。
「一緒に帰ろう。
って・・おまえ、どうしたの?」
顔を覗き込むと、背中に腕を回して自分に引き寄せるようにして歩き出した。
「大丈夫か?」
頬を寄せるようにして聞いているのを見送る。
「あ~らら」
アイーシャの声で怜士は視線を剥がして、きびすを返した。
冷たく一瞥すると、アイーシャが小さく笑ったような気がした。
玄関を一歩出る。

