Amarosso~深い愛~の作り方♪


重ねているだけにしては、長かっただろう。

その間だけは、自分たちの周りは無だった。

麗華の肌の匂い。

指に触れている髪のすべらかさ。

やわらかなくちびる。

どうにも弁解が出来ない長い時間の後、やっと怜士は指を離した。

離れ際に、麗華の前歯をさっと舐める。


「あまっ」


眉をしかめた。

麗華は状況についていけてないようだった。


「チョコだし」


放心したようにぼそりと呟いて、またアイスをかじる。


「いた、怜士。
 探したよ」


背後からのアイーシャの声は、二人の間に流れる甘やかな空気を冷やした。