Amarosso~深い愛~の作り方♪


「それをしたら、広がるぞ。
 貸してみ」


怜士は麗華の指からペーパーを取り上げると、ブラウスをつまむようにして、染みをとろうとする。


「今泉って、年齢の割に、女慣れしているよね」


染みから視線を上げると、黒目がちの大きな目がまっすぐ見ていた。


「ああ、悪い」


怜士は手を離した。


「姉がいるからね」


麗華は、そうかな?と首をひねった。


「そういう宮内も、こういうことを男にされて動じてない。
 しょっちゅう襲われている割に、よく男嫌いにならないな」

「そういう男ばっかじゃないし」

「ふうん」