Amarosso~深い愛~の作り方♪


  *

あの男がすんなりと、こちらの主張を飲んだ理由がわかった。

怜士は苦い思いで、担任に紹介されている壇上の交換留学生を見た。

少し重めの色の金髪。

明るい灰色の瞳。

光の加減で金髪はきらめき、薄い青い瞳になる。

にこやかに彼女は、少したどたどしい日本語で挨拶をした。

監視を送ってきたか。

ならばよかった。

教室に麗華の姿は無い。

2年生に上がり、クラス替えで離れた。

麗華の存在はそう重要視されないだろう。

カテキョを早急に辞めなくては。

苦い思いが更に広がる。