Amarosso~深い愛~の作り方♪


「君塚鞠絵は。
 どうしているんですか」


男は冷ややかに瞬きを一つした。

何か嫌な思い出にひっかかったのだろうか。


「土の中にいる」


そっけなく答えた。

やはり。

怜士は軽く目を閉じた。


「それで。
 何の用ですか?」


男は呆れたように息を吐いた。

聞かれたことに落胆しているようだ。


「遊びの時間は終わりだ」

「つまり?」


今度は本当に呆れたようだった。

少し眉を上げて、怜士を見つめる。


「おまえは気付いていないのか?
 調べ上げられなかったのか?
 理解していないのか?」


それでやっと怜士は確証が得られた。