時々とってしまう、自分の押さえ切れない行動。 中毒なら、とっくに起こしているんだけど。 喰ってないのに。 マスカラが不要なほど長くカールしたまつげから、すべらかな頬をたどり、リップクリームで艶のついたくちび るまで視線でたどる。 ふと迷いが生じた。 この距離感でいいのだろうか。 このまま。 これでいいのだろうか。 去るその時まで。