Amarosso~深い愛~の作り方♪


「おまえの父親に一度だけ会ったことがあるよ。
 スペイン国王の園遊会で。
 来賓で来ていた。
 どうするの?
 あの地位を狙うの?
 それとも。
 逃げ続けるの?」


怜士もやっとソーダ―割に口をつけた。


「よく調べましたね」

「ああ。
 得意なんだ」

「でしょうね」


またしばらく沈黙になった。


「協力するけどね。
 あの地位を奪うなら」

「なぜです?」

「かわいい姪なんで」


他に何があると言わんばかりだ。