「麗華、どうする?」 いきなりそれか。 おかしくて口元で微笑する。 「どうするって、私たち二人で決める話ではないように思いますが? 本人もいない。 まして、私たちは両親でもない」 「そうかな?」 グラスに落としていた視線が上がった。 「私たちで決める話だろう?」 怜士は無表情になって見つめ返す。 どこまでこの人は知っているのか。 一枝は苦笑の様なのを浮かべた。 「大体ね。 知っている」 読まれた? 「まあ、そんなとこ」 苦笑したまま椅子の背に寄りかかった。