狂愛ノ書~紅き鬼と巫女の姫~





「良かったじゃないか。
これで馬鹿な頭も少しは利口になったんじゃないか?」




ニヤニヤ笑いながら男性を見下ろす、三篠。




その男性は顔立ちはいいんだけど、一つ変わったところがあった。




変わったところというか、足りないところ。




「…身長小さい………」




顔立ちと身体は立派な成人なのに、身長は私の胸かそれよりも下くらいしかない。




人でもよくいるよね。
イケメンなのに背が低い人、彼はそんな感じだ。




ジッと彼を見ていると、ギロッと睨まれた。




「…おいてめぇ、今身長小せぇとか言っただろ!
人間のくせに俺様の悪口なんか言いやがって、いい度胸してんじゃね…!」




バシッ




男性が言い終わる前に、桔梗さんのチョップが頭に入った。




「鬼灯……?姫様に対してその口のきき方はどうなんですか?」




桔梗さんはボキボキと指の関節を鳴らしながら、鋭い目つきで彼を見下ろす。




桔梗さんの怒りモードは強気な彼にも恐怖らしく、すごく怯えてる。