袖の切れた制服から、深寿さんが用意してくれた着物に着替えた。
巫女の格好はしたことあるけど、着物は初めてだったから嬉しかった。
三篠も似合ってるって褒めてくれた。
そして今は三篠に手を引かれ、三篠が治めてる混妖の国にいる。
さっきいた和風の家は三篠の本拠地みたいなものらしく、深寿さんや三篠の家臣とかも暮らしてるらしい。
「…見ろ、小雛。
ここが俺の国の中でも特に栄えてるところだ」
言葉が出なかった。
その街は昔の城下町みたいで、でも人間界にある温かな商店街のような雰囲気のある光景だった。
そして何より悲しんでるような、喧嘩をしているような人達がいない。
みんな笑顔で、楽しんでる。
それに様々な混妖達がいて更にびっくりする。
混妖ってこんなにいるんだ。
私の驚く表情を見て、三篠は満足そうに笑っていた。
そして更に驚いたのが。



