そうベッドの中で考えていると、中々眠れなかった。
隣の紅葉はスヤスヤ寝てる。
「……小雛、眠れないのか?」
部屋の窓から声が聞こえてそっちを見ると、前みたいに三篠が窓の桟に座っていた。
私は紅葉を起こさないようにベッドから起きて、三篠の隣に立った。
「…三篠……どうして戻ってきたの?」
三篠の顔を見ると、三篠は優しく微笑んで私の頭を撫でた。
それが気持ちよくて、とても心が安らいだ。
「…何も言わずに帰ってしまったから、小雛のことが心配になって寝顔を見にきたんだ。
起きているのは予想外だったが」
私のことを心配して来てくれたんだ。
そう思うだけで、心臓の鼓動が早くなる。
月明かりに照らされる三篠の金色の髪がとても輝いている。
何度見ても、三篠はとても美しい。
「…ねぇ、三篠?
三篠はどうして妖王になりたいの?」



