狂愛ノ書~紅き鬼と巫女の姫~





もう、頭がついていかない。




三篠は何一つ私に説明しようとせず、私を神社に送ってそのままあっちの世界に帰ってしまった。




お母さん達がいない間に身体についた血を洗い流すため、一足先に紅葉とお風呂に入る。




「……はぁ。気持ちいいでしゅ〜」




お風呂が気持ちよくて、噛んだことにも気付かない紅葉。




優しく頭を撫でると、また気持ち良さそうに目を閉じている。




お湯で血を流してもう一度傷口を確認したけど、傷跡一つも残らずに治っていた。




何度見ても結果は同じだった。




「…ねぇ、紅葉。
三篠のあのキ、キスには傷を治す効果があるの?」




キスと言うのが恥ずかしくて、そこだけ小声になってしまった。




でも紅葉には伝わったからいい。