狂愛ノ書~紅き鬼と巫女の姫~





三篠のキスは私の中まで求めるように激しくて、それでいてどこかに温かさがあった。




しばらくして三篠の唇が離れた。




「……ハァ…ハァ…ハァ………」




互いに肩で息をしている状態。
三篠は息を整えながら濡れた唇を拭っている。




「……小雛、傷はどうだ?」




先に息の整った三篠が、傷を負った肩口を見つめた。




私も釣られるように傷口を触る。




「……え、嘘………」




深く斬りつけられた傷は塞がっていて、乾いた血がついているだけだった。




道路についた血は紅葉が炎を出して、蒸発させていた。




ついでに軽傷の腕の傷も見ると、腕の傷も塞がっていた。




どうなってるの………?




さっきのキスと関係あるの?




「……これで確定したか……」




三篠は独り言で言ったつもりだろうけど、私には聞こえていた。




確定……
三篠はさっきのキスで何を確定させたんだろう……




私の頭の中は分からないことだらけだった。




今の時点で一つ分かっているのは、私が鵺姫と言われ襲われたこと。