狂愛ノ書~紅き鬼と巫女の姫~





そう思いかけた時。




ゾワッとした寒気が襲いかかり、脳裏に何かが見えた。




何、この光景……
この街を自由に徘徊してる妖怪の姿が見える。




その妖怪達は口々に何かを言ってる。




《……ヤヒメ……ニク……サガセ…》




ゾッとして気持ち悪くて、自分で自分を抱き締める。




「…小雛様!?どうなさいました!?」




紅葉が狐から人間の姿になって、私の顔を覗き込む。




我に返れば、さっきの光景は見えなくて紅葉の顔が見えた。




「…よ、よく分からないけど……見えたの……
妖怪達が私を探してるところを……この辺にいる…」




「…見えた……?それはまさか…!」




何か心当たりがあるらしい紅葉は、目を見開いて私を見てる。




何……一体何が起きてるの?