「…妖怪の世界には二種類の妖怪が存在します。
同じ妖怪同士で繁殖をし子を成した、純血の妖怪『純妖(じゅんよう)』。
そして違う妖怪同士で繁殖をし子を成した、混血の妖怪『混妖(こんよう)』。
混妖は昔から純妖に差別され、忌み嫌われています。
三篠様は鬼と人間の間に生まれた半妖であり、混妖達を守るために混妖達を率いております」
「…じゃあ、三篠はその混妖達を守るために、妖王になりたいってこと?」
私の言葉に紅葉はゆっくりと頷いた。
三篠は大切なものを守るために妖王になるんだね。
その妖王になるためには私の、この鵺姫の力が必要。
でも三篠は鵺姫の力だけではなく、人間の私を愛したと。
どちらにしても、三篠にとって鵺姫である私と人間である私が必要ということ。
でも私が鵺姫だなんて、未だに信じられない。
私はどうしたらいいの………



