「…姫様が思ってる通りです。
私と瑠璃葉は従兄妹なんですよ」
やっぱり!人間で従兄妹というように、二人も従兄妹だったんだ!
従兄妹との結婚って人間界では許されてるけど、あまりないからある意味禁断だよね!?
禁断の恋は乙女のトキメキであると思う私にとって、この話はキュンキュンものだった。
「…ひ、姫様…?何をそんなに目を輝かせてるんだい?」
瑠璃葉は目を輝かせて見つめられ、身を少し引いている。
「だ、だって従兄妹で結婚なんて人間界ではある意味禁断の恋に入るから、もうキュンキュンで…!」
「…キュ、キュンキュン……?」
「そう!キュンキュン!」
瑠璃葉が私の言葉を繰り返し、私はそれに食いつくと瑠璃葉はよく分からず首を傾げた。
瑠璃葉の考え込む表情を見るあたり、妖怪ではキュンキュンとかって言わないらしい。
そんな私を見ていた海似さんは私の背後でクスクスと笑っていた。
「…人間界での従兄妹との結婚は姫様の言うようにないのかもしれませんが、妖界(ここ)ではよくあるんですよ」
「えぇ!?そうなんですか!?」
今度は驚いて海似さんの方を向く。
海似さんは私の驚きざまに冷静に微笑み、頷いた。
「我々は純血な世継ぎを求める生き物ですから。
普通に兄妹で結婚し子を儲ける、なんてことは当たり前なんです」
私の両親も兄妹での結婚でしたし。
海似さんはそう言って小首を傾げ、ニコリと笑顔を見せた。
……そっか、だからここには純妖という純血の妖怪がいるんだよね。
純血の妖怪は、その一族同士じゃないと出来ない。
一族以外の妖怪と子を成すとその子は混血となり、混妖となる。
あれ、じゃあ………
「…海似さんが大蛇の純妖なら、本当は一族同士での結婚だったんじゃ……」



