「…なんだい。
姫様も海似もこんなところにいたんだね」
「あ、瑠璃葉」
海似さんと話していると瑠璃葉がやって来た。
瑠璃葉を見て海似さんは優しく微笑んだ。
「…瑠璃葉、子供達は?」
「お腹いっぱいになって寝ちまった。
きっと姫様と遊んで疲れたってのもあると思うよ」
子供達と遊んでくれてありがとね、姫様。
瑠璃葉の手が頭に置かれる。
私は返事をする代わりに微笑んだ。
そして瑠璃葉は私の隣に座った。
私は海似さんと瑠璃葉に挟まれる並びになった。
「…それで?アンタは姫様と何を話してたんだい?」
瑠璃葉は私を挟んで隣にいる海似さんを見た。
海似さんはしばらく考えてから口を開いた。
「…瑠璃葉の恥ずかしいこととか、可愛い一面とかかな?」
「なっ!?何姫様に吹き込んでんだい!
アタシのそんなことなんて教えなくていいんだよ!」
瑠璃葉は顔を赤くしている。
こんな瑠璃葉、初めて見た。
海似さんはそんな瑠璃葉を見てクスクスと笑っている。
ほんと二人って仲良いんだね。
そりゃ、夫婦だから当たり前だけど、なんだろう他の夫婦とは違う温かさを感じる。
あ、そういえば……
「…瑠璃葉は海似さんとどうやって出会って夫婦になったの?」
「ひ、姫様!?そんなこと聞かないでおくれよ!」
「いいじゃん。気になるんだもん」
海似さんとのことを聞くと、瑠璃葉はさっきよりも顔を赤くした。
いつもはお姐さんって感じの瑠璃葉だけど、今は可愛い女性って感じ。
瑠璃葉が可愛らしくてつい笑ってしまう。
そんな瑠璃葉を見ていたら、海似さんが話し出した。
「…私は大蛇の純妖なんです。
瑠璃葉の父親の兄が私の父なんですよ」
「…え、それって…」
瑠璃葉のお父さんの兄が海似さんのお父さん?
人間界で言うとそれは……
私が言いたいことが分かったのか、海似さんはコクリと頷いた。



