「………はぁ…」
舐めてた、完全に子供という生き物を舐めていた。
最初は五人の子供達と遊んでいた。
そこまでは良かったのに、勉強を終えた子供が更に五人ほど加わってきた。
約十人の子供と一人の大人はキツいものがある。
しかも遊んだのは鬼ごっことか隠れんぼとか缶蹴りなどの、人間界の遊びとほぼ同じ。
そしてどれも私が鬼で、私は必死に追いかけた。
でも子供の体力に敵うはずもなくて。
もう走れない倒れるって時にお昼ご飯が出来たと瑠璃葉が顔を出した。
瑠璃葉が救世主の女神に見えた。
ただ今私は庭の見える縁側に座って、寝転がった。
子供は好きだけど、体力が限界。
「たくさん子供が寄ってくるのは嬉しかったけど……
十人って反則でしょ……」
サンサンと照りつける太陽に目を細める。
暑い、こんなに汗かいたのは久し振りかも。
喉が渇いたなと思った時、寝転がる私の隣にお茶の入ったコップが置かれた。
「すみません、姫様。
子供達は加減というものを知らなくて」
「……っ!?」
頭の上から声が聞こえて見上げると、私の顔を覗き込む男の人がいた。
銀髪のサラサラとした髪を微風に靡かせ、私を見る黄色の瞳には私だけが映っている。
誰かいる気配がしなかったから、余計に驚き慌てて起き上がる。
慌ててる私を見て男の人は「楽にしてていいですよ?」と眉をハの字にして笑った。
妖怪の男の人って、どうしてみんな美しいんだろう。
つい初対面のその人をジッと見つめてしまう。
「……えっと……あの、姫様?」
「…あ!す、すみません!つい…」
つい美しくて見惚れてました、なんて言えないから言葉を途中で止める。
優しい人なのか、男性はいえいえと言って微笑んだ。
すごく優しい人だ。そして紳士!
三篠にも見習わせたい。



