「この子達はみんな親をなくしたり、親に捨てられたりした混妖や純妖なんだ。
アタシは孤児院みたいな感じで、この子達を育ててるのさ」
「…そ、そうなんだ」
とりあえず瑠璃葉の本当の子供じゃなくて安心した。
そういえば紅葉も瑠璃葉に育ててもらったんだよね。
じゃあここは紅葉が育った家でもあるんだ。
瑠璃葉が私に説明したことで、子供達の視線は私に集まった。
「母様、この人はだれ?」
「三篠様みたいに人間のにおいがするよ?」
人間と言われギクッとなる。
確かに私はまだ人間だけど、人間のことをよく思わない妖怪だっているはず。
この子達になんて思われるのかが怖い。
瑠璃葉はしゃがんで子供達に視線を合わせて、私のことを説明してくれた。
「この方はね?鵺姫様だよ。
三篠様がこの国のために妖王になるために連れて来てくださったんだ。
だから今は人間だけど、アタシ達の大切な方だよ」
瑠璃葉が"今は"と強調して言っていた。
きっと狂愛ノ書のこと三篠から聞かされてるんだ。
子供達はしばらくジッと私を見ていたけど、いきなりパァッと表情が明るくなった。
「やひめ様だ!三篠様がやひめ様を連れてきたんだ!」
「やひめ様、やひめ様!一緒に遊ぼ!」
子供達がキラキラと宝石のように輝く瞳で私を見つめてくる。
その姿がたまらなく可愛くて、母性本能をくすぐられる。
もう私に抱きついてきて、私を見上げる姿がたまらない。
私も釣られるようにして子供達に抱きついた。
「うん!遊ぶ!遊ぶぅ〜」
語尾にハートがつくような、私がたぶん一生出すことのない甘い声が出た。
可愛すぎてもう心臓が破裂してしまいそう。
「丁度遊ぶことになったみたいだね。
姫様に子供達の相手を頼もうと思ってたんだよ。
アタシは昼飯作るから、その間子供達の相手頼んでもいいかい?」
「…うん!任せて!」
瑠璃葉の頼み事は即オッケー。
私は親指を立てて、瑠璃葉に向けた。
瑠璃葉は「姫様、アンタ面白いねぇ」と笑って、昼ご飯の支度をしに行った。
私は子供達と広い庭で遊び始めた。



