狂愛ノ書~紅き鬼と巫女の姫~





6、鵺姫ノ血ハ、妖怪ノ「力」ヲ覚醒サセ、鵺姫ノ肉ハ妖王ノ「力」ヲ引キ出ス。




7、ソノ「力」ハ、妖王トナル妖怪ニシカ現レヌ。




8、妖王デナイ妖怪ニ血ヲ与エレバ、傷ヲ癒スコト可能ナリ。




9、鵺姫ノ傷、妖王ノ口付ケニヨリ癒スコト可能。ダガ、真ノ妖王ニシカデキヌ。




この辺りは三篠や紅葉が教えてくれた。




他の妖怪に私の血を与えると、傷を治すことが出来るんだ。
私にも力になれることがあったんだと、少し嬉しくなる。




小さくガッツポーズしたつもりだったけど、三篠にはバレていた。




「…おい。力になれることがあったからと言って、無闇に血を流すなと言っただろ?
以前は俺の口付けで治ったからいいものの、毎回俺が隣にいるとは限らないんだからな」


「…わ、分かってるよ」




口付けとか簡単に言うから恥ずかしくなって、三篠から視線を外す。




お母さんは口付けに反応して、三篠に笑顔で「どういうことなの?」と迫っている。
三篠は口笛を吹いて誤魔化してる。




実際に三篠のキ、キスで私の傷は治ったことがあった。




じゃあ、ここに書いてあることが降りかかるのなら……




「…三篠は真の妖王だから、私の傷を癒せたってことだよね?
じゃあ、三篠は妖王になることが出来るんだよね」




妖王にしか出来ないって書いてあることが、三篠には出来た。




それはつまり三篠は妖王になれるって言ってるようなもの。