「…ん……」




部屋が明るくなったのを感じ、目を開ける。




体に重みを感じ隣を見ると、三篠がスヤスヤと眠っていた。
三篠の気持ちよさそうな寝顔に微笑み、三篠を起こさないように私の上に乗る腕をどかした。




ゆっくりと起き上がり、三篠の腕を布団の中に入れる。




そのまま閉じている障子に近付き開けると、目を細めてしまうほどの朝日の光が差し込む。




三篠に自分の想いを伝えて、数日が経った。




その数日は、深寿さんに着物の着付けを教わったり、桔梗さんに妖怪について教えてもらったり、瑠璃葉と一緒に料理をしたり、龍夢と鬼灯と街を散歩したりと充実した日を過ごした。




肝心の三篠は仕事が忙しくて、日中会うことはあまりなかった。
あったとしてもすれ違って頭を撫でられるくらい。




こうして起きたらいつも隣では三篠が私を抱き枕にして眠ってる。




背伸びをして全身に日の光を浴びると、三篠の元に近付き顔の横に正座する。




普段の顔も美しいのに、寝顔も美しいなんてずるい。




その美しさに惹かれて、三篠の頬に触れる。




指は止まることなく頬を滑り落ちていく。
どうしたらこんなにも肌がスベスベになるのか、教えて欲しい。




「……ん、…」




起こさないように触れていたけど、耳にかけていた髪が落ちてきて三篠の頬をくすぐり三篠は目を開けた。




「…ごめん。起こしちゃったね」


「…いや、丁度起きたところだ。気にするな」




三篠はお返しというように私の頬に触れ、おはよと微笑んだ。




寝起きのふにゃりとした笑顔に思わず笑みが零れる。
三篠の手に自分の手を重ね、おはよと返した。