「…三篠と出会ってから三篠と関わるようになっていくうちに、いつの間にか三篠に惹かれてた。
三篠がいないと寂しくて、いつも三篠のことばかり考えてた。
気付けば三篠の傍にいたいって思うようになって、気が付いたの」
最初は妖怪の王なんか嫌だって思ってた。
鵺姫が必要なのは妖王になるためだけなんじゃないかって思ってた。
でも三篠は違った。
三篠は鵺姫としての私と人間としての私、両方を必要としてくれた。
それだけじゃなくて、純妖と混妖の平和な世界を望み妖王を目指している。
その強い意志と眼差しに、いつの間にか強く惹かれてた。
そして私は……
「…私は三篠のことが好きになってた」
三篠の頬に軽く触れる。
三篠は目を見開いて驚いている。
この澄んだ灰色の目が好き。
風に溶けてしまいそうな、金色の髪が好き。
嫉妬深くて時々やんちゃな三篠(あなた)が……
「…好きだよ、三篠。だいす……」
最後まで言えなかった。
唇に当たる、柔らかくて温かいものが触れている。
三篠とキスするのは、これが二回目。
このキスは傷を治すためじゃない、愛を確かめ合うキス。
唇が長く触れて名残惜しそうに離れると、三篠にキツく抱き締められた。



