狂愛ノ書~紅き鬼と巫女の姫~





「…わぁ、すごい……!」




部屋に着くと目の前に広がる景色に、口が渇いてしまうほど口が大きく開いてしまう。




その部屋は二階にあり、綺麗な星空が部屋を覗くように見えている。




「このお部屋は三篠様が姫様のためにとお造りになりました。気に入っていただけたようでなりよりです」




桔梗さんは私が気に入ったことを表情から読み取って、満足そうに微笑んだ。




そして桔梗さんはお休みなさいと一礼して階段を降りていった。




私は桔梗さんが見えなくなるまで見てから、ベランダのような場所に出て星空を見上げた。




三篠が私のためにこんな素敵な部屋を用意してくれていた。




きっと私はどんな部屋が好きだろうとか考えてくれたんだろうと考えると、自然と口元が緩む。




私はこんなにも三篠に大切にされているんだと感じた。




だから私も三篠の大切なものを大切にしないとな。




まだ眠くない私は三篠の大切な人達を、この星空の下で覚えることにした。