狂愛ノ書~紅き鬼と巫女の姫~





それから顔や髪を洗ってお風呂から出ると、着替え終えてた深寿さんが櫛を持って待っていた。




そして私の髪を丁寧に梳かしてくれた。
ドライヤーというものはこの世界にはないらしく、深寿さんに話をしたら今度持ってくるということになった。




深寿さんと話をしながら女湯と書かれた暖簾をくぐると、壁に背中を預けた三篠がいた。




三篠の髪は濡れていてお風呂上がりなのが分かる。




「あ、三篠もお風呂に入ってたんだ」


「…あ、ま、まぁな」




ぎこちない三篠の返事に首を傾げる。
若干三篠の顔が赤くなってるのは、お風呂上がりのせいなのかな?




三篠がぎこちない理由を知ってるのか、深寿さんはクスクス笑ってる。




三篠はごほんと咳払いをして、私の肩を掴んで引き寄せた。




「さ、小雛。寝るぞ」


「え、ね、寝るって…一緒に?」




三篠に聞くと、何を言ってるんだ当たり前だろという目で見られた。




そ、そういうものなの!?
一緒に寝るって…いや、そういうことだよね。




私の脳裏にはドラマとかでよくあるベッドシーンが思い浮かぶ。




それを考えるだけで体中が熱くなる。




深寿さんは止めてくれるはずもなく、いいですわねと逆に羨ましがられた。




逃げようかなと考えても、しっかりと肩をホールドされているので逃げられない。




「……どこに行かれるのです?三篠様」