「なんで、帰ってないの?」



圭人君は友達の頬を数回叩きながら私を睨んだ。



「だ、だって!圭人君と帰りたいもん!!」


「無理。だって、矢野さんの歩くペースに合わせていたら時間がいくらあっても足りない。」



私はムスッとした表情をした。