朝のHRが終わると琉菜は上機嫌で私を屋上に連れて来た。



「ここの空気スッゴくいいんだ。」



「言われてみればそうだね。」




「もう…杉本先輩は諦める。」




「えっ?何で?」



「杉本先輩には美人な彼女が居るって朝前山君に聞いたの。」



「でも、彼女が居ても杉本先輩を好きなことには変わりはないんでしょ?」



「そうだけど…杉本先輩はカッコイイからうちみたいなブスとは付き合えないの。」



「ブスって誰が決めた?琉菜はずいぶん可愛いんだよ。自分に自信持ちな!!一番に応援してるから!!」