「本当か?」 「うん。」 「じゃあ、次は冗談抜きで……瑞希のことが好き!」 勇気を出して言った。 少しの沈黙の後に瑞希は口を開いた。 「私も龍は好きだった。でも、今は大事な人がいるの。だからごめんなさい。」 やっぱり振られると思った。 「ありがとう。俺これだけ言いに福岡から東京に来たんだ。」