僕は意識を集中させた。 死んだら瑞希にまた会えるのかな。 それはわからない。 でも…自分の気持ちを伝えないままで人生を終わらせるなんて…。 僕はフェンスをまた越えた。 「どうしたの?」 顔を上げると本条が驚いた顔をしていた。 「やっぱり、瑞希に何も言わないままじゃ嫌だから。」 「そうか。よかった。」