「デートも全く楽しくなかった。ただこれは偽デートみたいなものね。」 偽デート? 「何度でも言えばいいよ。あの奴と幸せにな。」 俺は沙羅を置いて一人バイクに乗って家に帰った。 家に帰っても親は居ない。 兄と2人暮らしだけど、忙しいらしくいつも1人。