あなたには聞こえますか…………

一方その頃

警察署前まで帰っていた義信はニヤリと

笑っていた。



「やっとたどり着くかもしれんな。

一連の大惨事の原因にな。

しかしあの亀城という男……

あの奥底を見るような鋭い目付き。

まるで心を読むような感じがして、ゾク

ッとしたわ。

何者やあいつ。調べてみるかな……

もしかしたらあいつ、いい刑事になった

かもしれんな。

まぁ……見ず知らずの者を養うようなお人

好しじゃ無理か」



笑いながら義信は、署内に意気揚々と入

って行った。

事件の糸口を手繰り寄せた期待に、胸を

弾ませて。