そして、クリスマスの日。 咲良ちゃんに彼氏ができてしまった。 俺は休み時間、屋上でぼぉーっと空を見た。 「はぁーー、早く告っちゃえばよかったかなーー」 俺は空に向かって独り言を呟き、 イタいな自分......と思いながら苦笑いした。 その時。 「ドンマイ!」 そう言って俺の横腹にパンチをいれてきた紗香。 「イッテぇー!おまぇ手加減知らねぇなー」 そう言って紗香を横目で軽く睨んだ。