言った瞬間、どうしようもなく苦しくなった。 早く、早くここから逃げたい。 でも自分の力だけじゃもう、歩けない。立てない。 あたしは流れる涙を拭いながら、携帯を壊れるぐらい、強く握りしめた。 頭上に輝く、まるで、黄金の月。