それからだ。 俺は優を避けるようになった。 裏切られた気分だった。 だから、優がいなくても、できるんだと、証明したくてむしゃらに仕事した。 結果、課長に昇進した。 なんか、変な意地張って避けて、子供みたいだったな。あのころの俺は。 優はあの時、どんなふうに思っていたのだろう……。 「あの時ね、担当の営業さんは石田君でって、ちゃんとうちの部長に伝えたんだよね。」 …………。 は!?? ど~~ゆ~~ことだ??