ってか、第1の石田、声デカいし。
ここにいても十分聞こえるぞ


早乙女の声はかすかにしか聞こえないが、
石田の声がデカすぎて会話の内容は容易にわかった。



「早乙女さん、お昼まだなんですか?じゃあ、一緒に行きましょうよ。」


「石田君さっき、お昼食べたって言ってなかった?」


「食べましたけど、もう一回食べます。僕、早乙女さんとお昼行きたいです。」


「冗談やめて、仕事は私とのだけじゃないでしょ。最近ずっと、ここに来ているけど他の仕事は進んでるの?」


「当たり前じゃないですか。さ、さ、お昼行きましょう。食堂ですか?外出ます?」




「悪いけど、早乙女は俺と昼メシだ。仕事の話もあるしな。」
俺はいつの間にか、2人の前に行き、そう言っていた。



ヤバい。
早乙女の顔が見れない。
きっと、はぁ????って顔してるだろうな……。


「いくぞ。」
半ば強引に早乙女の腕を引き企画部室をでた。