「おい」
「なん…きゃんっ!」
御曹司がどこからか持ち出してきたアヒルさんの口がお湯を吹き、メイド服をぬらした。
「ざまあ………ぅおうっ!」
お返しにシャワーのお湯を顔面に集中攻撃。
「げほっごほっ……、きたねぇぞ」
「あら、この透明なお湯のどこが汚いとおっしゃるのかしらワン」
「そういう意味じゃねぇっ、ぺっ!」
そして始まる、お湯掛け合いの時間。
私たちは縦横無尽に走り回った。
なんやかんやで風呂上り。
御曹司はお決まりポーズでコーヒー牛乳をあおる。
その間に御曹司の脱ぎ散らかした服を、隣の部屋の洗濯機に放り込んだ。
制服は綺麗にたたんで、別に置く。
一度着ただけでクリーニングなんて、貧乏人をあざ笑うかのようだわ。
私なんか、ノットクリーニング、イエス手洗いオンリーなのに。
あれ、文法がおかしい…? ってのは、今は関係のない話で。
「これ、どうしよう……」
ずぶぬれのメイド服を指でつまむ。
御曹司のアヒルさんは健闘した。
おかげで、ぬれねずみのわびしいメイドになっている。
以前水をかけられたときは絞れるほど濡れていなかったので、小屋まで戻った。
が、今回は滴っている。
このままでいたら、小屋まで水溜りが線を描くことは確実。
常備されているバスタオルを拝借しても間に合わない。
さて。
「どうしたんだ?」
「ひぃっ!」
声がしたほうを振り返ると、御曹司が壁からひょっこりと顔を覗かせている。
「お、おどかさないでください。ここはあなたみたいな人が立ち入るところではないですワン」
洗濯は下っ端メイドの仕事だから。
「あーあーこんなびしょびしょになっちゃって。だから脱げって言っただろ」
「なん…きゃんっ!」
御曹司がどこからか持ち出してきたアヒルさんの口がお湯を吹き、メイド服をぬらした。
「ざまあ………ぅおうっ!」
お返しにシャワーのお湯を顔面に集中攻撃。
「げほっごほっ……、きたねぇぞ」
「あら、この透明なお湯のどこが汚いとおっしゃるのかしらワン」
「そういう意味じゃねぇっ、ぺっ!」
そして始まる、お湯掛け合いの時間。
私たちは縦横無尽に走り回った。
なんやかんやで風呂上り。
御曹司はお決まりポーズでコーヒー牛乳をあおる。
その間に御曹司の脱ぎ散らかした服を、隣の部屋の洗濯機に放り込んだ。
制服は綺麗にたたんで、別に置く。
一度着ただけでクリーニングなんて、貧乏人をあざ笑うかのようだわ。
私なんか、ノットクリーニング、イエス手洗いオンリーなのに。
あれ、文法がおかしい…? ってのは、今は関係のない話で。
「これ、どうしよう……」
ずぶぬれのメイド服を指でつまむ。
御曹司のアヒルさんは健闘した。
おかげで、ぬれねずみのわびしいメイドになっている。
以前水をかけられたときは絞れるほど濡れていなかったので、小屋まで戻った。
が、今回は滴っている。
このままでいたら、小屋まで水溜りが線を描くことは確実。
常備されているバスタオルを拝借しても間に合わない。
さて。
「どうしたんだ?」
「ひぃっ!」
声がしたほうを振り返ると、御曹司が壁からひょっこりと顔を覗かせている。
「お、おどかさないでください。ここはあなたみたいな人が立ち入るところではないですワン」
洗濯は下っ端メイドの仕事だから。
「あーあーこんなびしょびしょになっちゃって。だから脱げって言っただろ」


