――――それから3日後。

矢沢君から絢さんとの事を全て聞いたあの日から矢沢君は毎日のようにあたしに連絡を寄越して来る。
けれど、あたしはそれを全て無視していた。

学校へ行っても矢沢君と接点を持つだなんて事はなく、むしろ矢沢君を避けてしまう一方で、あたしは何とか矢沢君と会わないようにしていた。


矢沢君の事を考えると心臓が軋んで悲鳴を上げる。

正直、これからの矢沢君との関係をどうするべきか、あたしはグルグルと考えていた。

本当なら此処でおさらばするのが一番良いんだろうけれど、―――――矢沢君を好きだと思う気持ちがそれを邪魔をする。


いつのまに、あたしはこんなにも矢沢君の事を好きになっていたのだろうか。