「…それじゃあ。今日はなかなかいい時間だったよ。」 部屋から出てロビーにいる支配人に聞こえるように言った。 まるで私と社長さんがなにかしたように感想を述べるのでまたおかしくなってしまった。 今度こそ笑うのをこらえた。 「また、来てくださいね。ありがとうございました。」 外に呼んであったタクシーに乗り込んだ社長さんを見送った。