「…何度も言うようだけどこのことは秘密にしてくれよ?」 真面目そうな人がおどけた表情をして見せるとは思わずクスリと笑ってしまった。 「もちろんです。その代りまたお話ししに来てくださいね?約束です。」 ここに来てから、少しだけどたった二時間で大人を信じることができたのかな。 私たちは今度こそ部屋から出た。