翌日。
あたしの実家に挨拶に行く。
「緊張してきた」
「あたしも。帰りたくなってきた」
「ダメだよ、行くよ」
父と母の前。
「はじめまして、翔哉と言います。赤ちゃんができまして、
結婚したいと思っています。お願いします。」
お父さんが
「せっかくできた命だ。無駄にするなよ」
あっさりとOKがだて二人とも拍子抜け状態。
今度は翔ちゃんの家の番。
「赤ちゃんができた。結婚する。それでこの家で暮らそうと思う」
「愛ちゃんは、それでいいの?」
翔ちゃんママ。
「はい、もしよろしければ...不安ですし...」
翔ちゃんのパパが
「頑張るんだな」
の一言。
あんまり話さない人なのかな?
「愛ちゃん、身体には気をつけてな」
よかった、嫌われてたわけじゃないんだ。
翔ちゃんのママもパパも優しくて安心した。
今度からママが病院に付いてきてくれる事になった。
「残り少ないね、ここで暮らすの。あ、愛、言うの忘れてた!!」
「なに?」
「愛、愛してるよ」
「翔ちゃん...愛も愛してるよ」
「ちょーはずかしーー!!もう寝よ!!」
二人して笑う。
こんな日がこれからもずっと続くね。楽しみだね。

