「愛、愛のお腹の子は秋さんと愛の子供だ。
でも、それでも俺は、俺の子として思いたい。
だから、結婚をしてもらえないか?」
「こんな愛でいいの?」
「こんな、なんて自分を下げちゃダメだよ。
愛は愛だ。俺は昔も今も愛だけを愛しているよ」
「愛も...愛も今は槙ちゃんだけを愛してるよ...」
槙ちゃんはあたしに、以前返した指輪を渡してくれた。
「槙ちゃん、ずっと持っていてくれたんだね」
「愛にずっと渡したかったんだ。渡せて良かった」
槙ちゃんとあたしは両家族と槙ちゃんの友達にもあたしの友達にも祝福されて結婚した。
大ちゃんが
「槙ー。やっと愛ちゃんと結婚できてよかったなぁー!!」
「恥ずかしいから黙っててくれー!!」
「こいつ、いつも、愛、愛、って言ってたんだぞー」笑
「あー。もー恥ずかしいって言ったのに」
槙ちゃんは恥ずかしそうにそっぽ向く。
楽しい時間。
久しぶりに心がほかほかする。

