一緒に住んでいて、恋人や夫婦に間違われる事がよくある。
その度に回答に困ってしまうのだけれど...
いつもと同じ時間になっても槙ちゃんが帰ってこない。
どうしたんだろう?
今日何かあるって言ってなかったよなー?
夕食冷めちゃうのになぁ...
結局、帰ってきたのは夜中だった。
「ただいま」
「...」
「どうしたの?」
「遅くなるなんて聞いてない...。女の子と一緒だったの?」
「違うよ!仕事が残業だったんだ。って...愛...」
「ん?」
「それってヤキモチなんじゃないのか?」
あたしは自分の顔が赤くなるのがわかった。
「槙ちゃんが他の女の子と一緒なのは想像したくない...」
槙ちゃんが、抱きしめていい?と聞く。
うん、と答えるあたし。
前と同じように抱きしめてくれる。
心地良い温かさだった。
槙ちゃんは優しく愛してくれた。

