彼女を見かける度なんだかドキドキする。 もっと近づきたい。でもその勇気が無い。 そんな風に俺は毎日を過ごした。 生徒たちが行き交う廊下、昼休みの購買、教室の窓から見る彼女のクラスの体育の授業、帰宅途中の電車内。 色んな場所で彼女を見続ける。 何度彼女の名前を心の中で呼んだだろう。 いつまで見つめるだけなのだろうか。